Greeting

ご挨拶

幼い頃、原っぱで日が暮れるまで編んだシロツメクサの花かんむり。家に持って帰ると「上手にできたね」と母に褒められ、とても誇らしげな気持ちになった遠い日の記憶。

祖母と一緒に作ったヨモギの草団子や、春の訪れを教えてくれたふきのとう。

わたしたち日本人は、古来から四季折々の植物とかかわりあいながら文化を育んできました。花屋さんに並ぶ豪華で彩り豊かな花とは対照的に、子供の頃、野に山に庭に咲いていた花や野草たち。

素朴でありながらも凛とした素の美しさがそこにあります。

現代はビルが建ち並び、自然が減り、地球温暖化の影響なのか昔の光景がだんだんと見られなくなってきました。

野の花・野草アート協会は、日本の自然に親しみ美しさを再確認し、 日々の暮らしの中で忘れかけていた何かをとり戻していくように、 目線を変えることでこれまで見えなかったものが見えてくる、そんな豊かな心を樹脂粘土アートを通じて表現していけるよう、草花の愛好者の皆様とともに、精進したいと存じます。

一般社団法人 樹脂粘土 野の花・野草アート協会
代表理事 小玉 智子